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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

尽きることない好奇心 黒柳徹子に「人生の総決算」なんて考えはない

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「私、死ぬ気がしないの」
黒柳徹子テレビ朝日系「大キョコロヒー」6月17日放送)

 ◇  ◇  ◇

 今年の8月で90歳になる黒柳徹子。今も現役バリバリで活躍している。そんな黒柳が漏らした一言を「この言葉が徹子さんだよなあって。本当にすてきだと思って」と天海祐希が明かすと、なぜか天海と黒柳徹子が徹子のモノマネをしながら、連呼し始めた。その一言が今週の言葉だ。

 黒柳徹子の代名詞のひとつになっている「徹子の部屋」(テレビ朝日系)は50年近く続いているが、本人は飽きることはないという。その好奇心は「生まれつき」のもので「色々なものに興味が湧いて夢中になってしまう性格」(朝日新聞出版「AERA」16年10月3日号)なのだと自己分析している。その好奇心によって活動の場も広い。

 ユニセフ親善大使などを務め、福祉活動も積極的に行い、世界各地を飛び回っているため、エピソードもいちいちスケールが大きい。例えば1996年、ユニセフの番組の撮影のため、テレビ朝日の取材班とともにボスニアを訪れた。サラエボからモスタルに移動する道中で、バスごと拘束されてしまったのだ。内戦直後の緊張状態にあった地。まさに命の危機に直面した。

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