ナイツ塙宣之さんはSNSを一切やめる!が願望「ネット情報で、さも知っているかのように話すのがイヤ」

公開日: 更新日:

塙宣之さん(芸人・45歳)

 今月公開された「漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の懲りない面々」を初監督して話題の漫才師ナイツ塙宣之さん。漫才協会会長に就任、映画製作など今後やりたいことを聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 今度の映画は漫才協会のドキュメンタリー映画というよりは漫才協会のPR映画です(笑)。内容は漫才協会所属の芸人の密着取材。住まいも密着してますから、芸人のリアルな生活も見られます。漫才協会が舞台にしている東洋館の歴史が半分、芸人の生きざまが半分という感じですかね。

 東洋館や歴代の会長の話や東京漫才の話を青空球児・好児師匠とかベテラン方にインタビューしてるんですけど、ギャンブルに失敗したとか自分の話しかしてない(笑)。でも、漫才協会の師匠たちのいいところは「こういうことをしゃべってください」と指示されてもズレた話をしちゃうとこ。自由でのびのびしてるんです。

 協会所属以外にも爆笑問題さん、サンドウィッチマンと東京漫才のトップの方々のインタビューもあります。意外にも爆笑問題さんは演芸場に1回も行ったことがなくてツービートの漫才を生で見たことがないと。東京出身のおふたりでさえも演芸場に行ってない。テレビやラジオで(ビート)たけしさんを好きになったと。

 だから、爆笑問題さんが若い頃にはもう演芸場に人が行かなくなった時代。浅草に笑いを見に行く人は少なくなっていたんですよね。

 もともとは企画を持ってきてくれた方から、漫才協会の映画にすることと僕が監督をやることだけ決まっていると言われ、内容はゼロからみんなで考えたんですよ。

「漫才協会の映画って何だ」と考えても、みんなのネタを撮るのも違うし、普通の映画のようにお芝居してもらうのは無理だし。何度も試行錯誤して最終的にインタビューと密着取材になりました。

 そんなさなかに僕が会長になり、そこからやる気が上がりました。会長の立場は漫才協会の宣伝部長も兼ねていると思いますから、いい映画にしなきゃと。「会長になった僕が監督しました」と言えるから、いいタイミングだったのかなと。

 今月1日に公開になり高田文夫先生が壇上でPRしてくださった。僕がお願いした漫才協会の外部理事を受けてくださってから、先生は協会のためにいろんなことをしてくださってます。

 音楽は天才ピアニストの紀平凱成さんに担当していただき、芸人の悲しいシーンなどにピアノの曲が流れます。泣けるかも。エンディングでは5秒ずつくらいで芸人たちのネタがダイジェストで流れ、そこもいいんですよ。ぜひ注目してください。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方