有馬記念の前に知っておこう 来年は超インフレか、恐慌か

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高市政権の存在が円安に拍車をかけている(C)日刊ゲンダイ

 株価や金価格の高騰に浮かれるバブル年末だが、もちろん、これは一握りの富裕層。実質賃金が上がらない庶民に待ち受ける超インフレと社会福祉の見直し。さらに長期金利の不気味な上昇で、トラス・ショックの再来まで囁かれている。積極財政の恩恵なんて一握り。

  ◇  ◇  ◇

 さあ、28日は有馬記念。この1年の総決算となるグランプリレースを控え、多くの読者が一獲千金を目指し、本紙を広げて予想にいそしんでいることだろう。

 有馬記念はその年の世相や社会的な出来事を反映するともいわれる。今年は、日経平均株価が大きく上昇。3万9000円台の初値から、10月には史上初めて5万円台を突破し、今も高値圏で推移している。金価格も高騰し、今月24日には1グラム=2万5000円の節目を初めて上回った。

 バブル年末の様相に「あやかりたい」気持ちは分かるが、浮かれているのはホンの一握りの富裕層や濡れ手で粟の海外投資家だけ。資産を持たない庶民とは別世界の話だ。冷静に足元の暮らしをみれば、実質賃金は今年も前年比マイナス圏をさまよい続け、せっせと食費を切り詰める日々。「賃上げは過去最高水準」のはずが、実際には空前の物価高騰に追いつかず、家計は苦しくなるばかり。じゃあ来年こそは、この厳しい暮らしから抜け出せるのかといえば、答えは「ノー」だ。

 なけなしの蓄えをはたいて夢を託すゲートが開く前に、庶民は現実を直視する必要がある。 

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