東京五輪の真っ最中「行動制限」破って柔道メダリストが東京観光(2021年)

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東京五輪柔道ジョージア代表

 新型コロナウイルスが猛威をふるい、4回目の緊急事態宣言下にあった2021年7月。安倍元首相肝いりの東京五輪は1年延長の末、強行された。後継の菅元首相はワクチン接種を急ピッチで進めたものの、ウイルスが蔓延していた。

 1億総ひきこもり生活を強いられる中、知人を通じて「ジョージアの柔道選手が東京タワーで遊んでる!」と情報提供があった。ほぼリアルタイムの27日夜だった。

大会組織委はナシのつぶて

 提供写真を精査し、東京タワー観光を楽しむ面々がジョージアの公式ユニホームを着用していたことを確認。IOC(国際オリンピック委員会)や大会組織委員会はコロナ対策として、選手らの行動範囲を競技場や選手村などに制限していたことから、ルール違反の疑いは濃厚だった。

 ところが、大会組織委は日刊ゲンダイの取材にナシのつぶて。31日になってルール違反を認め、銀メダリスト2人の「資格認定証」の剥奪を公表。2人とも五輪メダリストとして無事に帰国した後だった。

【連載】社会を揺るがし変えた 歴代スクープの裏側

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