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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

ラモス瑠偉さんが闘病を告白…直腸がんの局所進行を防ぐ集学的治療

公開日: 更新日:

 サッカー元日本代表のラモス瑠偉さん(68)が直腸がんであることを公表し、話題を呼んでいます。これまで非公表で闘病されていましたが、治療の経過がよく、「週刊ポスト」の取材を受けることにしたそうです。

 報道によると、昨年12月に便の出にくさなどの異常を感じ、今年1月に受診した結果、直腸がんでステージ3と診断されたといいます。放射線治療と抗がん剤治療を経てがんが縮小したことから7時間半に及ぶ手術で腫瘍を切除したそうです。一時的に設置した人工肛門は現在、切除できたといいます。手術前から20キロ落ちた体重もリハビリ食事療法で少しずつ回復しているようで順調な経過がうかがえます。

 直腸がんの罹患数は2021年に5万2190人。直腸がんを含む大腸がんは世界的に患者数が増えていますから、ラモスさんのケースは他人事ではありません。今回のポイントは化学放射線療法です。

 直腸がんが進行すると、手術で取り除いた外側に小さな転移ができることがあります。局所再発と呼ばれ、発生率は4%ほど。結腸がんで局所再発が起こることはあまりなく、進行した直腸がんでは局所再発を防ぐことが重要で、そのための治療が手術前の放射線治療です。

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