著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

橋幸夫は暴漢に襲われた恐怖のエピソードも「冷静沈着」に振り返られた

公開日: 更新日:

「元祖御三家」の長男格、80歳を越えた今も精力的にコンサートでその歌声を聞かせてくださっている橋さん。80年代初頭の漫才ブームでは、ザ・ぼんちのおさむさんがネタの中で橋さんのものまねをされていて、「あれ~?」という言葉が流行語にもなりました。

 番組でお会いした際に「最初は、俺ってそんな感じか? っていう違和感がありましたけど、おかげで“本物の橋幸夫さんです”ってテレビに呼んでいただく機会が増えて、あまりご縁のなかったバラエティー番組からも声をかけてもらってありがたかったですね」とおさむさんをマネて「あれ~?」をしてくださるひょうきんな一面も見せてくださいました。

 1963年の公演中に暴漢に襲われた話を伺うと「もうだめだと思いましたね。刃物で切りつけられたって報道されたんですけど、ナイフじゃなくて“軍刀”でしたから。切りつけられた時に刃の先の方を右手で掴んで、両手で引き抜かれないように押さえつけたんです。引き抜かれると指をもっていかれちゃうから(切られてしまうから)」と、ひとつ間違えば命に関わったであろう恐怖体験をそれこそ「冷静沈着」に振り返られる橋さん。MCの(トミーズの)雅くんが「ようそんなことがとっさにできましたね!?」と聞くと「若い頃にボクシングをかじってたことがあったんで動けたんでしょうね。短いナイフなら殴り倒すこともできたんでしょうけど、軍刀だったんでこのままだとやられてしまうと思って必死だったんだと思いますよ」「ケガはなかったんですか?」「ううん、右手の小指の腱を切られたんで今でも動かないんですよ」と、これまた冷静に手を出して見せてくださいました。

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