女優・剣幸さん「中畑清さんの引退試合のホームランを見て退団を決めた」

公開日: 更新日:

 宝塚の制服を着ていると「ファミリーランド」っていう遊園地に無料で入れてもらえるのですが、授業が終わってみんなが個人レッスンに行くのに、私はひたすらそこのジェットコースターに乗ってました。

 先輩から舞台人として必要な言葉をいただいたのも貴重な体験です。それが「欲を持て」。何かをこうしたいという欲を持て、と。食事一つとっても「お茶漬けでいいやはダメ、あれが食べたいこれが食べたい」じゃないとダメと言われた。ちなみに食べたいものを聞かれたら、肉と答えます(笑)。私の3食は今もそれで回っています。シャトーブリアンが大好きです(笑)。

 その後の大きな決断は宝塚をやめる瞬間。トップを5年務めましたが、4年経った頃から「若い人にバトンタッチしていかなきゃいけないし、次、何しようかな」って思っていました。それではっきり引退を意識したのは読売ジャイアンツの中畑清さんの存在です。引退試合でホームランをかっ飛ばしたのですが、「なんてかっこいい引き際だ」と衝撃的で。私、野球が大好きなんです。

 それを見た翌日、退団届を出しました。「もう1年待ってくれ」と言ってくださったのはすごくありがたかったけど。その後、随分経ってから知人を介して中畑さんとお食事したことがあるんですが、「おまえのファンに俺すげー責められたぞ」って(笑)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった