危機のフジテレビが「地下鉄サリン事件」特番を放送する理由は…識者が指摘「失われない意義」と「優先順位」

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 だが、地下鉄サリン事件から30年という節目とはいえ、オウム事件の特集を今やることについては「『優先順位』が違うと言えるでしょう」と影山氏は指摘する。

「今回の問題は局の存続がかかっているとも言える問題であり、それに対する検証特別番組を最優先で放送すべきです。それこそ、毎週土曜日あさ5時30分から放送されている『週刊フジテレビ批評』を通常の30分から2時間に拡大し、ゴールデンタイムにCMなしで全国放送する(※注:同番組は関東ローカル)といったことをすれば、視聴者の評価は高まるでしょう。第三者委員会は設置されていますが、それとは別に報道機関として、やはり、検証特別番組は放送すべきです」

 優先順位を間違えた場合の“弊害”についても、影山氏はこう指摘する。

「本来なら検証特別番組よりも優先順位が低いはずのオウム特集をあえて今、放送してしまえば、《他の何かに関心を向けさせたいのかな?》といった捉えられ方を視聴者からされても仕方がありません」

 やはり、まずやるべきは自局の問題の検証特番か。

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