兵士と結婚、戦死補償金を狙う…ロシアでは「黒い未亡人」詐欺が社会問題に
ロシアではウクライナ戦争に参加する兵士の戦死補償金を狙った「黒い未亡人(チョールヌィエ・ヴドーヴィ)」と呼ばれる詐欺が社会問題化している。
ウクライナ戦争で戦死した場合の一時金は大統領給付の500万ルーブル(約960万円)を基本に、保険・地域加算を含め1500万~1900万ルーブル(約2890万~3660万円)に達する場合もある。妻は最優先の受給者となるため、だまされやすい(身寄りのない)男性を狙い、大急ぎで結婚する手法が横行しているというのだ。
ロシアメディアによると、軍病院の看護師が重傷兵士5人と次々と結婚し死亡後に補償を受け取った事例や、孤児・孤独な男性を勧誘して結婚させて危険な前線へ送り出す組織的なケースが報じられた。極東の沿海地方では、軍関係者が関与した疑いも浮上。不動産会社が「戦死すれば800万ルーブル(約1540万円)でアパートが買える」と公然と助言した動画も炎上し、関係者が処分された。
国会議員は「深刻な規模」と指摘し、偽装結婚に最大10年の懲役を科す法改正を提案。弁護士は出会い系サイト利用や「生活費がないから入隊して」などと説得するのが典型的な手口だと警告する。
戦争の長期化と高額補償が生んだ「黒い未亡人」詐欺の横行。兵士家族の保護強化を求める声が高まっている。


















