危機のフジテレビが「地下鉄サリン事件」特番を放送する理由は…識者が指摘「失われない意義」と「優先順位」

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 オウム真理教が地下鉄サリン事件を起こしてから、今年の3月20日で30年。その3月に、フジテレビが事件を振り返る大型特番を放送すると、2月7日にスポニチが報じてネット上がザワついた。

《改めて考えることは正しいと思うけど、今のフジテレビの評判では、申し訳ないが説得力が弱いと感じる》といった冷ややかな意見が続々。自局の危機の中、わざわざ事件を振り返る特集を行うのは必然性を感じないというわけだ。《大規模穴埋め特番ですね》なんて声も。

 元SMAP中居正広氏(52)に端を発した“性上納”疑惑に揺れるフジテレビに対しては、《社会悪》《フジは停波》といった厳しい論調の投稿が目立つ。果たしてフジテレビが今、オウム事件を振り返る特番を放送する理由はあるのか、同志社女子大学でメディアエンターテインメントを研究する影山貴彦氏は「本来、フジテレビがオウム特集を組むのは唐突なことではないという点を意識しつつ議論すべき」と指摘する。

「2000年代を過ぎると、民放の他局のオウム事件特集はだんだんと下火になっていきましたが、フジテレビは最後の指名手配犯が逮捕された際(2012年)に特番を放送しましたし、オウム真理教の教祖だった松本智津夫元死刑囚に死刑が執行された際(18年)にも特番を放送するなど、民放キー局の中では群を抜いてオウム報道に力を入れていました。この姿勢自体は非常に意義があることですし、報道機関として称賛に値することです。ここは視聴者の皆さんに知っていただきたいことです」

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