著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(14)ムツさんは理論、俺は感応。物事の理解の仕方がまったく違った

公開日: 更新日:

 小説、ノンフィクションの両ジャンルで活躍する作家・増田俊也氏による新連載がスタートしました。各界レジェンドの一代記をディープなロングインタビューによって届ける口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。

  ◇  ◇  ◇

加納「ムツさんは論理的にこれはこうだとか、この馬の種類はこういう性格だとか、遺伝的にこうだとか生態的にこうだとか。俺なんかそれは見た目とそれにまたがったときに感じる感応で理解していくんだけど、俺の理解の仕方と畑さんの理解の仕方は違うわけだよ」

増田「それはたまたま馬の話ですけど、いろんな社会を理解してる、その見方っていうのがお互い違うからこそ、影響を与えあったっていうのがあるんですかね。たとえば典明さんに『一流の道具を使うべき』とか言われたのは、畑さんには衝撃的だったと思うんですよね」

加納「そうだね。その辺のことは、俺は当時の都会で写真でトップを取って、表現者の世界の情報とか、感応力で得ていたわけだよ。それが畑さんとしてはどうでもよかった世界だったんじゃないかな。でも、実際に俺に聞いてその道具を手にしてみて、使ってみて、初めて『ほう』となることがあったんだと思う。そのうち畑さんのほうから『あれはどうですかね』とか、道具のブランドなんか聞いてくることもだんだん出てきた」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網