「時代とFUCKした男」加納典明(11) 犬、馬、熊…みな担当を持つ中、ぶらぶら好きなことをやった
小説、ノンフィクションの両ジャンルで活躍する作家・増田俊也氏による新連載がスタートしました。各界レジェンドの一代記をディープなロングインタビューによって届ける口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。
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増田「冬の北海道は家の中が暖かいというイメージは内地の人にはわかりづらいでしょうね」
加納「そうそう。住んでみないとわからない。ただね、外に出ると、北海道の寒さとか、雪だの氷だとか、自然環境というのがやっぱり目新しくて。新しい世界っていうんで、結構それは精神的には楽しんでたな」
増田「もちろん下水ないですから、トイレは汲み取りで、凍ってしまわなかったですか。出したものが」
加納「いや。そういった業者が来るわけだから、王国には。別に苦労はなかったよ」
増田「当時王国内で一緒に暮らしてた人っていうと、畑さんの弟のヒゲさんとか。それから女性だと、純子さんとか、ヒロ子*さんとかいましたよね」