著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(14)ムツさんは理論、俺は感応。物事の理解の仕方がまったく違った

公開日: 更新日:

増田「釣りの道具とか馬具とか」

加納「そうそう。斧とかストーブとか」

増田「あらゆるものの」

加納「うん。畑さんは後に浜中から中頓別に移ることになったんだ。それで『加納さん、たしかログハウスのカタログ持ってましたよね。外国の本格的なやつ』って聞いてきたの。たしかに俺、フィンランドのホンカラケンネ*っていう一流メーカーのカタログを持ってたの。それで畑さんは興味持ってたわけ」

※ホンカラケンネ:フィンランドのログハウスメーカー。世界50カ国以上で9万棟以上のログハウスの実績を持つ。日本では1991年から「ホンカ・ジャパン」が100%出資子会社として販売する。

増田「後にテレビにときどき映ってたログハウスは、じゃあそのフィンランド製のものなんですね」

加納「そうそう。ホンカラケンネっていう有名メーカー。日本であれだけ大きなログハウスを作ったの畑さんだけです。それは俺が持ってたホンカのカタログで発注して作ったあの家なんだ」

増田「まだ浜中に住んでたときですね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  4. 4

    (1)身内すらも“監視し欺く”情報統制…機密流出犯には厳罰、まるで落合博満監督のよう

  5. 5

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  1. 6

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    公明党が自民党総裁選に異例のドーカツ…「ポスト石破」本命の高市早苗氏&小泉進次郎氏に影落とす

  5. 10

    ぐっすり眠りたければ寝室のエアコン設定を25度超にしてはいけない