加勢大周や能年玲奈が独立後に“芸名使用トラブル”…ようやく厳正対処される芸能界の悪しき慣習
■独立後に露出が激減するパターン
かつて10本以上のレギュラー番組を抱える人気タレントだったセイン・カミュ(54)は04年に出演料を巡り所属事務所と対立。独立する際、裁判に発展している。テレビ局に対して事務所から圧力があったとされ、出演予定のCMが中止になるなど、露出が大幅に激減。09年に和解が成立している。
独立後に芸名の使用が制限されそうになったケースといえば、1990年代に、織田裕二(57)、吉田栄作(56)とともに“トレンディードラマ御三家”と言われた加勢大周(55)。
「所属事務所のギャラや経費の支払いに不信感を持った加勢は91年に個人事務所を設立し独立するが、前所属事務所が〝加勢大周〟の芸名の使用停止を求めて提訴。最終的に加勢の勝訴となったが、08年に大麻と覚醒剤の所持で逮捕され、芸能界引退を表明しています。最近では13年のNHK朝ドラ『あまちゃん』で大ブレークした能年玲奈の独立トラブルが15年に発覚し、独立後、本名でもある〝能年玲奈〟の芸名が契約書に基づき使用できないことから、〝のん〟に改名しています。独立後、テレビドラマの出演などが大幅に減っています。売れっ子になるまで各所への売り込みや育成に投資してきており、相応のコストがようやく回収できる段階で独立されては商売にならないという言い分がプロダクション側にあるのは理解できますが、過度な妨害工作は避けるべきでしょう」(芸能ライター)