冬の寒さ対策が健康を守る【住宅】室温は18度以上を意識して窓対策を万全に

公開日: 更新日:

 国交省の調査によると、冬の居間室温が18度未満の住宅では、LDL(悪玉)コレステロール値が1.6倍高くなり、心電図の異常所見も1.9倍増えることがわかっている。また、英国の研究では、12度以下になると血圧上昇や心血管疾患のリスクが高まるとされている。WHO(世界保健機関)も冬の最低室内温度は「18度以上」を強く勧告している。

 ほかにも、慶応大の伊香賀俊治名誉教授らの調査によると、断熱性能が低い住宅では、高断熱のモデル住宅よりも、起床時の最高血圧が6㎜Hg高いという結果が出ている。さらに、断熱性能の低い家から高い家に転居した人を対象にした調査では、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、高血圧、関節炎、肺炎糖尿病、心疾患の有病率に顕著な改善が見られたという。

 心臓トラブルやアレルギー性疾患を抱えている人をはじめ、生活習慣病を指摘されている人や身体機能が低下している高齢者は、暖かい住居で生活することが健康を守ることにつながるのだ。

 順天堂大学医学部特任教授で心臓血管外科医の天野篤氏はこう言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 2

    ヤクルト青木宣親GMは大先輩にも遠慮なし “メジャー流”で池山新監督の組閣要望を突っぱねた

  3. 3

    矢沢永吉&松任谷由実に桑田佳祐との"共演"再現論…NHK紅白歌合戦「視聴率30%台死守」で浮上

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  1. 6

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 7

    Cocomiと男子バレー小川智大の結婚に立ちはだかる母・工藤静香の“壁” 「日の丸ブランド」認めるか?

  3. 8

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  4. 9

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  5. 10

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声