阪神・下柳剛が不法侵入トラブルを起こし居直り逆ギレ「俺を知らないのか!」(2005年)
下柳剛(元プロ野球選手/57)
「日刊ゲンダイさんはスキャンダルとか、扱うんですか?」
2005年プロ野球春季キャンプ。沖縄で練習する日本ハムを取材していた日刊ゲンダイ記者は、ある地元在住の高齢男性からこう声をかけられた。
選手や監督、コーチの取材を進める中、何かネタになる手掛かりはないものかと、球場を訪れていた一般人からも話を聞いていた。
「何かいいネタがあったら教えてください!」
冗談交じりで答えたら、「実は、話を聞いてもらいたい人がいるんです。プロ野球選手から被害に遭って……」と、切実に訴えかけられた。
<本当に被害に遭ったのか? 本当なら特ダネだよな……>
「俺は阪神の下柳だぞ!」
いろんな思いに駆られながら、その足で被害者を訪ねた。沖縄北部の宜野座村。高齢男性が経営するお店で70代の被害男性と対面した。
「阪神の下柳(剛)って知ってますか? 1月の自主トレ中に、犬を連れて私の家に不法侵入し、警察沙汰になったんです……」
被害男性の自宅に向かった。隣のコンビニとの境界に塀はないが、部外者が立ち入らないよう、自己所有の4トントラックを止めて網とロープを張っていた。
被害男性の奥さんからも話を聞いた。
「夜中に大男が玄関先でたむろしていて……。怖かったんですけど、勇気を出して注意したら、『俺は阪神の下柳だぞ!』と凄まれてしまって……」
肩は小刻みに震えていた。
翌朝、地元の警察署に取材、実際に下柳がトラブルを起こしていたことが分かった。事件の詳細、球団とのやりとりなど、2日間にわたって記事を掲載。それを受け、緊急で記者会見を開いた阪神の広報部長が「ご心配、ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」と頭を下げた。
(藤本幸宏/日刊ゲンダイ)




















