“倫理観欠如”ドーピング容認大会の誘惑 驚きの賞金額に各競技トップ選手が続々と出場表明
賛否両論沸き起こったのが、ドーピング容認大会の開催だ。
来年5月に豪州企業の主催で行われる「エンハンスト・ゲーム」(米・ラスベガス)は禁止薬物の使用が認められ、賞金が高額なことで話題を呼んだ。
この大会は陸上(100m、100・110mハードル)、競泳(50・100mの自由形、バタフライ)、重量挙げの3競技で行われ、優勝賞金20万ドル(約3900万円)、世界新ボーナス100万ドルと合わせて1種目最大で125万ドル(約2億円)のプライズマネーを手にできる。
倫理観の欠如した大会だとして、世界アンチドーピング機構(WADA)の他、陸上、水泳、重量上げの各球技の国際統括団体が出場した選手に対し、資格停止処分を科すことをほのめかすなど、風当たりは厳しい。
それでも、各競技のトップクラスの選手が出場を表明しており、陸上からは2022年世界選手権男子100m覇者、24年パリ五輪銅のフレッド・カーリー(30=米国)、パリ五輪競泳男子50m自由形銀のベン・プラウド(31=英国)らがエントリーした。トップアスリートの出場に対し世界中のファンから「金と引き換えにスポーツマン魂を売り渡すのか」「スポーツを冒涜している」などと批判の声が沸き起こった。


















