神田正輝が振り返る「西部警察の撮影は命綱かなかった」の仰天
死にたくなかった神田は必死にしがみついていたそうだ。
「石原プロは人使いが荒いというレベルじゃない。俳優ひとりひとりがしっかりしてないと危ない」
当時を振り返って苦笑いしていた。
故・松方弘樹さんも同じようなことがあったらしい。彼は俳優業だけでなく、海外で大きなマグロを一本釣りする番組でも人気だったが、ある時、極寒の海で大きな船から釣りのためのボートに飛び移るシーンを撮ると言われたという。まだ明け方の暗い海での撮影なので、「落ちたら死んじゃうぞ」と翻意を促したが、まさかの答え。「松方さんはボートに慣れているし、(落ちても)カメラで追っているから大丈夫でしょ」といなされたらしい。なんとか無事に終わったが、「あれは無理。運よくこなしたけど……」と笑っていた。
かく言う僕も、ある大きな事故現場をヘリコプターに乗って取材していた時に、かなり危険な目に遭ったことがあった。ヘリコプターでの撮影はドアを開きっぱなしにして、ドアの上の天井からチェーンでつるしたカメラで撮影する。カメラマンは命綱をお腹にまき、膝下をドアから空中に投げ出す格好で床に座りながら撮る。そんな状況でディレクターが「城ちゃん、リポートして」と言い出した。僕は着席しているため地上の様子が見えにくかったので、「ええい!」とシートベルトを外してしゃべり始めた。
その瞬間、風にあおられたヘリコプターが揺れ、あわやドアから落ちそうになった。必死に座席にしがみついたが、今も撮影中の事故のニュースを聞くたび、「安全第一だよ」と考えてしまう。



















