(23)甲斐の武田に知己はないか
「諸将の言う通り、今になって勝山城に援軍を送るのは得策ではありませんな。むしろ、これから遠江との戦になるとするならば、背後の甲斐は、守りに徹する方が得策かと」
氏親は、うん、と頷く。その割り切れなさを浮かべた顔からは、まるで納得していない胸中が見て取れた。
「御館様…
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