元巨人の東海大甲府・仲沢監督が語るイキイキ教員生活…指導には原辰徳&星野仙一のエッセンス
仲沢広基(東海大甲府/山梨/39歳)
7日の大会第3日第1試合で鶴岡東(山形)と対戦する東海大甲府(山梨)を率いるのは、かつて巨人と楽天でプレーした仲沢広基監督(32)だ。同校の4番として2004年夏の甲子園4強入りに貢献し、国際武道大を経てプロの道へ。引退後はジャイアンツアカデミーを経て、20年に同校コーチ、24年に監督に就任。それからわずか3年目で甲子園出場を決めた青年監督に、原辰徳、星野仙一両監督から学んだ指導者像や、選手集めについて聞いた。
──ジャイアンツアカデミーの職員を辞めて、母校の指導者になった経緯は?
「恩師である村中総監督から、『一緒にやらないか』と。19年秋のことです。ずっと高校野球に携わりたくて、お声がけいただく前から通信制大学に通い、教員免許取得を目指していたんです。迷いはありませんでした」
──「職業監督」という道もあるが、苦労してまで教員に?
「野球の技術だけでなく、授業や学校生活もしっかり見て、『教育』という部分にも携わりたかったからです。もちろん、村中総監督からのアドバイスもありました。4年ほどかけて、甲府に来てから22年に免許取得できました」
──村中総監督も国語の教諭でした。
「その影響は、すごく大きいです。私も村中総監督の授業だけは真面目に受けていたから、国語の成績だけはとても良かったんです(笑)。だから国語の教員になろうと決意したのですが、これがまたリポートの作成などが大変で。働きながらの免許取得は簡単ではなかったですね」
──念願の教職に就くことができた。
「現在は2年生の一般クラスの担任をしています。野球部員は3人だけ。想像していた以上に大変ですけど、やりがいがあります。7月も、夏の過酷な県大会を戦いながら、生徒たちの三者面談をしていたので本当に慌ただしかった(笑)。でも、学校行事などを含めて、しっかりやってこそだと思っています」
──-野球の指導に関して、巨人の原辰徳、楽天の星野仙一両監督から学び、現在の指導に生かしていることは?
「直接何かを教わったというより、監督としてのお2人の姿を間近で見てきたことが大きいです。原監督はどんな状況でも前向きで、ベンチでの姿勢もブレない。チームが苦しい時でも、監督が下を向かないから選手も前を向ける。一方、星野監督は常に戦う姿勢を崩さなかった。試合中は笑顔を見せず、まるで戦場のような雰囲気をつくっていました。監督の姿勢が選手に強く影響することを学ばせていただけたのは大きな財産です。原監督の前向きさと、星野監督の厳しさを、自分なりに高校生へ落とし込んでいるところです」
──選手集めは。
「今チームのように地元の子がレギュラーに4、5人いるのが理想です。主力に地元の選手が入ると、チームがまとまりやすく、勢いに乗ることが多い。私の代もそうでした。山梨県の力のある選手たちと甲子園へ行きたいという思いもある。もちろん、県内出身者だけにこだわるわけではありません。山梨県の力のある選手をしっかり育て、県外の力のある選手と融合させる。それが東海大甲府の形だと思っています」


















