『グラス・オニオン』コミックソング然としたビートルズ版「微笑がえし」
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『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』(1968年11月22日発売)⑧
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■『グラス・オニオン』
アルバム1曲目『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』と2曲目『ディア・プルーデンス』がリンゴ抜き、ドラムスがポールだったので、この3曲目で初めてリンゴ登場。やっぱりいいわ。
あまり評価の高くない曲だが、演奏面に限っていえば、アルバムの中で一、二を争うだろう。リンゴのドラムスを核に、バンド全体がグルーヴしている。
評価を微妙にするのが、過去のビートルズ楽曲をパロディーにした歌詞。いきなり「ストロベリー・フィールズ」から始まる。また3番では「フール・オン・ザ・ヒル」が出てきて、ご丁寧にも原曲で使われたリコーダーまで登場と、コミックソング然としている。(私と同世代に)分かりやすくいえば「ビートルズ版『微笑がえし』」なのだ。
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なお、2018年に『ホワイト・アルバム』50周年記念としてミュージックビデオが制作された。これがなかなかいい。試聴リンクからどうぞ。
■『アイム・ソー・タイアード』
タイトル通り「あぁ疲れた」という曲。で、なぜ疲れたかというと、ジョンがインド滞在中にオノ・ヨーコのことを考えて疲れたという歌。ちなみにこの段階でジョンは、まだ前妻シンシアと結婚中。不倫か……。それはそれは心理的に疲れたことだろう。
さて、5月22日放送のNHK『ドキュメント72時間』の舞台は渋谷タワーレコード。客として来ていた就活疲れの大学4年生が、インタビューでこの曲を引用したのだ。
「ジョン・レノンの曲で『アイム・ソー・タイアード』みたいな、こうすんごいもう『疲れたよー』って感じの曲なんですけど、でも何か自分の気分と、すごくそれが何か合って、『いや、もうそうだよ、ジョン・レノン』みたいな感じ」
いや、もうそうだよ、大学生!
■『コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル』
息抜きみたいな一曲。全体的に一発録りみたいなラフな感じのサウンドだが、録音データを見ると、いろいろと細かく重ねられているようだ。
イントロの、やたらとうまいスパニッシュギターを誰が弾いているのか、ずっと気になっていたが、実は例のテープ式アナログサンプラーみたいな珍楽器「メロトロン」のサンプル音源らしい。なーんだ。
なお一瞬、ボーカルに女性の声が入る。ビートルズの曲のリードボーカルに唯一入るメンバー以外の声だ。
その主はオノ・ヨーコ。この録音からほどなくして、ジョンはシンシアと離婚する。
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