【胆嚢炎】食後30分から2時間後の“みぞおち”の痛みが続いたら要注意
夏に増えるお腹の病気の3つ目は「胆嚢炎」です。毎日外来診察をやっていると、「胃が痛い」と訴えて胆嚢炎の人が来院されるケースがしょっちゅうあります。
胆嚢とは、肝臓で作られた胆汁を一時的にためておく袋状の臓器です。胆嚢がある場所は、右上腹部の肋骨の下に位置しています。この胆嚢に胆石が詰まったり、細菌感染を起こすと炎症が生じます。これが「急性胆嚢炎」です。
最新の医学研究では、急性胆嚢炎は気温が高い夏に発症リスクが約35%も増加することが分かっています。日本の全国データベース研究(2011~17年、60万例以上)では、気温と急性胆嚢炎で入院する患者数の明確な関連が証明されました。基準温度(5.0~9.9度)と比較して、30度を超えると相対リスクが1.35倍(35%増加)に上昇することが分かりました。
夏に胆嚢炎が増えるメカニズムは、医学論文で3つの仮説が提唱されています。1つ目は「脱水」です。夏は汗をかくため体内の水分が失われ、胆汁が濃縮されます。すると胆汁中のコレステロールや胆汁酸塩が結晶化しやすくなり、胆石ができるリスクが高まります。また、濃縮されたドロドロとした胆汁は胆嚢管を詰まらせやすく、これが炎症の引き金になると考えられています。


















