著者のコラム一覧
大竹聡ライター

1963年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年には仲間と共にミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊した。主な著書に「酒呑まれ」「ずぶ六の四季」「レモンサワー」「五〇年酒場へ行こう」「最高の日本酒」「多摩川飲み下り」「酒場とコロナ」など。酒、酒場にまつわるエッセイ、レポート、小説などを執筆。月刊誌「あまから手帖」にて関西のバーについてのエッセイ「クロージング・タイム」を、マネーポストWEBにて「大竹聡の昼酒御免!」を連載中。最新刊は「酒好きの記」(集英社新書)

(42)酷暑の午後の涼み酒

公開日: 更新日:

 血圧や尿酸値を抑える薬を服用していて、医師や薬剤師からは水を飲めと言われている。夏場は脱水しやすいから、がんばって1日2リットル飲めと、アドバイスされている。

 ああ、そうですか、と答えはするが、500ミリリットルのペットボトルで4本である。茶は好きで、緑茶、ほうじ茶、紅茶などなど、気が付くとずいぶん飲むが、さて、水を含めても、1日2リットルはどうだろうか。

 代謝が悪くなっているのか、若い頃に比べると汗の量は少ない。体温も上がりにくいのか、よく冷房の効いた空間にいると、たちまち寒くなる。だから、水に手が伸びない。

 駅の販売機でペットボトルの水を買って電車に乗るが、ひと口飲んだ後は、忘れてしまう。水はたちまち温くなって、ますます手が伸びない。

 こうしてロクに飲まない水を鞄に入れて外を歩いていると、突如として猛烈な渇きを覚えることがある。気がつけばずいぶん汗もかいているし、口はカラカラだ。急いで水のペットボトルに手が伸びるが、温くて飲む気がしない。さて、どうするか。

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