日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力
「普通のコンサートなら中止と同時にほとんどの人が遠征もキャンセルです。それでも、日向坂の場合、日向坂と宮崎の関係が、すでに『公演を見に行く』だけではなくなっている。宮崎そのものがファンにとって一種の“聖地”になっているんです」(アイドル雑誌関係者)
その土台を作ったのが、2024年9月に同じ宮崎市で開催された「ひなたフェス2024」。同年、日向市駅を期間限定で「日向坂46駅」とし、宮崎県内26市町村とコラボを展開。ファンが県内各地を回る仕掛けを作った。
宮崎大学の調査では、同フェスによる宮崎県内の経済波及効果は約29億円。後の九州経済調査協会の試算では、九州全体への波及効果は43.3億円。そのうち宮崎県が32.7億円を占めたという。聖地巡礼などコンテンツツーリズムに詳しい大和大学社会学部教授の岡田五知信教授はこう話す。
「日向坂46と宮崎県の関係が始まったのは2019年。『日本のひなた』をキャッチフレーズにする宮崎県側からのオファーで、『日向坂で会いましょう』の宮崎ロケが実現しました。その後、2022年には日向市の『願いが叶うクルスの海』で4期生のティザー映像が撮影され、さらに関係が深まった。2024年には佐々木美玲さんが番組で『宮崎でフェスをやりたい』とプレゼンし、それが実現。さらにクルスの海展望台へ続く市道の一部が正式に『日向坂』と命名されるに至りました。今回、ライブは中止になりましたが、地元への感謝もこめて、聖地である宮崎を支えたという“おひさま”と言われるファンのコミュニティー意識が働いたのでしょう。コンテンツツーリズムの視点でいえば、日向坂の事例は、官民が一体となった成功例だと思います」


















