止まらない「人手不足倒産」…8月は過去最多を記録、もはや“ブラック企業”は成り立たない
「人手不足倒産」が急増している。ここ数年つづいている傾向に拍車がかかっている形だ。
東京商工リサーチの調査によると、2026年8月の「人手不足倒産」は32件と、前年同月の23件を大幅に上回り、8月としては過去最多を記録した。産業別では「建設業」と「サービス業」が各10件と最多だった。
1~8月の累計も333件と年間最多ペースとなっている。1~8月累計のうち、「人件費高騰」が175件(121.5%増)、「従業員退職」が81件(17.3%増)と、それぞれ過去最多を更新している。
「人手不足倒産は、①人材を確保するために、身の丈を超えた賃上げをした結果、資金繰りが悪化するケースと、②賃上げをできないため従業員が退職してしまい、業務を遂行できなくなる……という2つのパターンがあります。人手不足が目立ちはじめたのは、やはりコロナ禍があけ、経済活動が活発になってからです。2024年から一気に表面化した。とくに、他の産業に比べて賃金が低い業界や、大手と中小の格差が大きい業界に目立ちます。待遇の悪い業界や企業から人が離れています」(東京商工リサーチ情報本部の坂田芳博氏)


















