冷房を止めて読書で体を冷やそう 文庫で読むホラー小説特集(4)「ととはり屋敷」澤村伊智著
ようやく夏の終わりが見えてきたが、この夏の酷暑で冷房漬けになって体がしんどいという人も多いのでは。そこで今週は、冷房を止め、読書で体を冷やす、ホラー特集だ。
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「ととはり屋敷」澤村伊智著
夏休み、中学生の龍也は所属する地歴部の部員らとZ山でキャンプ中。夜、焚き火の前でそれぞれが怪談話を披露することになった。
新任の顧問・喜多は大正時代にこのZ山の集落で起きた殺人事件を語り出す。村人40人以上が切り刻まれ、形をとどめていなかったという。何が起きたのかもわからず、ただ家の外壁に血で「チノカゼ」と書かれていたらしい。
同じころ、龍也の双子の弟・虎太は妹と弟を連れて、幼馴染みの奈津の家に招かれる。奈津は虎太の両親が数年前に怪しい仕事を始めてから疎遠になっていた関係を取り戻すつもりだ。
しかし、夕食後、苦しみだした虎太の体から煙が立ちのぼり、龍也に何かが起きたと言い出す。不安を抱いた奈津は、虎太の後を追ってZ山に向かう。(「チノカゼ、あるいは怪談の双曲線」)
「ととはり屋敷」と呼ばれる家のかつての住人・比嘉家の歴史をひもとく比嘉姉妹シリーズ前日譚。
(KADOKAWA 1078円)


















