ベタ褒めアルバムB面メドレーを毒舌ジョンは「ゴミくず」呼ばわり
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アルバム『アビイ・ロード』(1969年9月26日発売)⑨
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■『サン・キング』
『アビイ・ロード』怒涛のメドレーは、B面3曲目『ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー』から始まっているが、実質的にはこの曲を起点として始まっている。
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いかにも別々で録音したものを、編集でつないだという感じに聴こえるものの、この曲含め以下4曲、録音日は連続していて、当初からメドレーとして意識された形で録音されたようである。
先に言っておけば、怒涛のメドレーは「世界ロック史に残る」としばしばベタ褒めされるが、メドレーになったということは、逆にいえば、曲として単独で立たせるのはしのびないレベルのものだったということだ。
事実、この『サン・キング』からの3曲を作ったジョンは口の悪い作者自身、それらをまとめて「ゴミくず」と言っている。
『ユー・ネヴァー~』から虫の音をはさんでつなげられている曲。
「♪ヒア・カムズ・ザ・サン(キング)」と、「あれ? 何曲か前に聴いたような」という感じのフレーズが歌われる。
中盤からのラテンっぽい歌詞は、すべてニセ・スペイン語で対訳不可能。つまりはジョン流のハナモゲラ語だ。
■『ミーン・ミスター・マスタード』
『サン・キング』が終わって、ドラムスの短いイントロの後、ジョンが歌うのは、けち(ミーン)なミスター・マスタードの歌。尺は1分ちょっと。
マスタード氏はホームレスで、その妹のパン嬢は働き者の娼婦という、奇妙な兄妹の日々を歌っている。
■『ポリシーン・パン』
タイトルが「M」から始まる単語で重ねられた『ミーン・ミスター・マスタード』の次は「P」で重ねられたタイトル。
『ミーン~』の続編として、セクシーな娼婦の妹の歌。こちらの尺も1分ちょっと。
「ポリシーン」はポリエチレンのこと。つまり「ポリエチレンの服を着たパン嬢」ということ。ピッチピチの「ボディコン」(死語)かしら。ポリエチレンはナフサ製なので今は値段が上がっているかも。ジョンがリバプールなまりで歌っているらしい。
『ポリシーン~』からのディストーションのかかったギターによるつなぎがかっこいい。
■『シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー』
ここからポールの曲。「彼女は浴室の窓から入ってきた」──ポールの自宅に女性ファンが忍びこんできたエピソードから作られたといわれている。こちらはちょっと長くて2分弱。ポールの「♪オー・イエイ」で怒涛のメドレー前半終了。
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