著者のコラム一覧
吉田賢フリーアナウンサー

1960年、広島県尾道市出身。83年にNHKに入局し、87年から大相撲中継を担当。以来、定年退職した2025年5月場所まで、実況アナとして活躍した。高校野球、メジャーリーグなど相撲以外のスポーツ中継歴も豊富。出身地にちなんで「しまなみ親方」の愛称で親しまれている。

元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

公開日: 更新日:

 NHK大相撲中継の実況を長く務め、通称「しまなみ親方」として知られる吉田賢アナウンサーが、日本相撲協会の親方と対談する本企画。第1弾は2024年6月に独立した元関脇嘉風の中村親方と、がっぷり四つに組み合った。

  ◇  ◇  ◇

吉田アナ(以下、吉田) 中村部屋ができて2年あまり経ちましたが、振り返ってどうでしょう。中村親方(以下、中村) 難しい質問ですが……生き甲斐とやり甲斐を感じています。すごく充実した2年だったなと。

吉田 2年は早かったですね。

中村 そうですね。あっという間です。

吉田 中村部屋といいますと親方がいろいろなことを考えて、いわゆる相撲界の常識にとらわれず、良いものはどんどん取り入れていこう、と。一番驚いたのが、朝稽古をしないということですが、このあたりは?

中村 ひとつ修正させていただくと、「常識にとらわれない」までは合っています。でも「良いものを取り入れる」ではなく、「これはどうなんだろうか」というものを取り入れてるんです。「良いもの」と言ってしまうと、「じゃあ元々あったことは悪いのか」と揚げ足を取られかねない。そういう捉え方はすごく嫌なんです。自分も相撲界の常識で育ってきて、相撲界の常識で今がありますからね。ただ、そこから少し外れた、常識とは違うことを取り入れてみようという発想です。僕は現役時代、30歳を越えてから本当に相撲が楽しくなって「早く本場所の土俵に上がりたい」と思うようになった時、一番大事なのは体づくりだな、と改めて考えた。例えば、筋肉は体に十分な栄養を取り入れた状態が、最も機能を発揮することも知りました。では、体に栄養を行き渡らせてから稽古をしたらどうなんだろう、と。

吉田 今は特製ドリンクのようなものを飲んでから、午前のトレーニングを行っています。

中村 プロテインやオートミール、ナッツやベリーを入れてミキサーにかけたもので、自分はスムージーと呼んでいます。

吉田 確か、最初は朝食をもう少し食べてましたよね。 

中村 以前は食事をちゃんと作っていましたが、みんなで作って後片付けもするので、非常にコスパが悪いというか……。

吉田 タイパも悪い。

中村 そうですね。力士の負担になってしまうので、今はスムージーで手っ取り早く栄養補給をしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「24時間テレビ」SixTONES起用もマラソン募金額46%減で“旧ジャニーズ一極集中”は終焉へ

  2. 2

    「タンス預金2000万円」相続税はどうやってバレる? 税務署が追う“亡き親の出金”

  3. 3

    ビジネスホテルなら旅行予約サイトより直接予約をおすすめするシンプルな理由

  4. 4

    U18高校代表16人の全進路が判明! プロ志望7人、早大&青学だけで計4人、社会人は2人

  5. 5

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由

  1. 6

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  2. 7

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  3. 8

    明治安田生命「円建て一時払い養老保険」のお得度は? 期間10年で利率3.45%、30年ぶりの水準に引き上げ

  4. 9

    広島新井監督はクビ濃厚…火中の栗を拾う次期監督「本命」「対抗」「大穴」4人の名前

  5. 10

    ベッセント米財務長官ブチ切れに大はしゃぎ NYT報道「一部の経済顧問は高橋洋一氏」説の勘違い