冷房を止めて読書で体を冷やそう 文庫で読むホラー小説特集(3)「ホラーの扉」株式会社闇編著 雨穴、五味弘文ほか著
ようやく夏の終わりが見えてきたが、この夏の酷暑で冷房漬けになって体がしんどいという人も多いのでは。そこで今週は、冷房を止め、読書で体を冷やす、ホラー特集だ。
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「ホラーの扉」株式会社闇編著 雨穴、五味弘文ほか著
いじめに苦しむ中3の青木が唯一安心して過ごせる場所は元研究所の廃虚だった。廃虚に入った青木が呼ぶと、すぐに猫のブンブンが現れた。青木がブンブンを見つけたのはエイイチたちにパンツを脱がされ、スマホで撮影された日だ。親に告げたらSNSにさらすと言われ、首を吊る場所を探しているとき汚い雑巾が動いているのに気が付いた。それがブンブンだった。瀕死のブンブンを看病して、回復後は毎日エサを届けているのだ。
学校での出来事を打ち明ける青木の話をいつもブンブンは黙って聞いてくれる。エイイチたちのいじめに心が折れかかったとき、立て続けにエイイチの子分のユキチとヒデヨが不慮の死を遂げる。エイイチによるとユキチがマンションから転落死したときに顔に猫が張り付いているのを見た人がいるという。(平山夢明「さよならブンブン」)
このモンスターホラーをはじめ、各タイプのホラー小説を集めた入門書的アンソロジー。
(河出書房新社 968円)


















