賑やかに行われた水の江滝子の「生前葬」

公開日: 更新日:

<1993年2月>

「一度でいいからターキーを抱きたかった」
 水の江滝子の遺影の前でこう弔辞を述べたのは俳優の西村晃。その横で籐椅子に座った水の江本人が爆笑している。

 2月19日、都内ホテルに500人が集まり、翌日78歳の誕生日を迎える水の江の生前葬が開かれていた。“故人”となった水の江は冒頭、「自分の遺影や花で飾られた祭壇を生きているうちに見られるのはとても幸せ」と挨拶。前代未聞の葬式がスタートした。

 前年、亡くなったいずみたくと中村八大の追悼コンサートに出席したのがきっかけだった。そのプロデュースをした永六輔に「生きているうちにこうしたことをやりたい」と相談すると「じゃあ、生前葬でもやりますか」という話になり、トントン拍子に進んでいった。

 それまでにも、生前葬の例がなかったわけではない。有名なのは60年に開かれた児玉誉士夫の生前葬。2人目の妻・安都子さんを交通事故で亡くした際、自らの葬儀も一緒に行うことにした。約2時間、裃(かみしも)を着けた児玉は微動だにせず、会葬は厳かに進められた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女性を巡る愛憎より友情が勝った永遠のバディー

  2. 2

    萩本欽一〈27〉坂上二郎さんは一番特別な人。あのボケは誰にもできないよ

  3. 3

    かつての「打率4割男」は期待外れで戦力外…西武・林安可は母国・台湾野手の低評価を覆せるか

  4. 4

    佐々木朗希と山本由伸は“抱き合わせ”だったのか…ドジャース入りの裏で「謎の日本人」が暗躍

  5. 5

    48年ぶり映画出演の由美かおるさんが語る 人生が変わった瞬間「11PM」「水戸黄門」エピソード

  1. 6

    佐々木麟太郎に「個別育成プログラム」…マーリンズ入りには低予算球団ならではの“うまみ”あり

  2. 7

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  3. 8

    佐藤二朗vs橋本愛ハラスメント騒動は「文春嫌い」「フジテレビ嫌い」「共産党嫌い」が絡み合うカオスに

  4. 9

    (3)「森保監督は『指揮官に必要な冷徹さ』を確固たる信念として持っています」

  5. 10

    小栗旬がハリウッド“資本”映画で主演も… トラウマ級の英語力と「スター」への高い壁