高市首相の訪米につきまとう「外交オンチ」不安 トランプすり寄り一辺倒なら予算案年度内成立は頓挫必至

公開日: 更新日:

 中東情勢が悪化の一途をたどる中、高市首相の訪米が迫っている。18日から4日間の日程で米国へ飛び、トランプ大統領との首脳会談に臨む予定だ。経済安全保障には口うるさいものの、中東からの邦人輸送はグダグダ。国家安保や外交に疎いことを露呈した高市首相は、どんな要求をのまされるのか。数の力で衆院を強行突破した新年度予算案は16日、参院で審議入り。外交オンチで国益を損なえば、固執する予算案の年度内成立は頓挫必至だ。

  ◇  ◇  ◇

 イスラエルのネタニヤフ首相にけしかけられ、対イラン軍事作戦に突っ込んだトランプ大統領は出口戦略を描けず、言を左右にしている。米NBCニュースの14日(現地時間)のインタビューでは「イランは取引したがっているが、条件が十分ではないので、私は合意したくない」と発言。イランのミサイルとドローンを「ほとんどを無力化した」とし、「2日以内に完全に壊滅させる」と主張した。当初は「2、3日で終結させることも可能だ」と吠えていたが、攻撃開始から2週間あまりが経過している。

 一方、イランが封鎖を試みる原油輸送の要衝ホルムズ海峡への艦船派遣をめぐっては、SNSに「中国、フランス、日本、韓国、英国などが艦船を派遣することを願っている」と投稿。NBCのインタビューでは具体的な国名を挙げずに「彼らは賛同してくれただけでなく、素晴らしいアイデアだと考えている」と自画自賛。トランプ大統領の頭の中では既成事実化していると言っていい。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。

「有志連合とは名ばかりで、トランプ氏の指名で戦争に巻き込まれかねない。国際法違反が濃厚な対イラン作戦をめぐり、法的評価を避けたまま訪米するのは非常に危険です。スペインはサンチェス首相が国際法違反と非難し、米軍の基地使用を拒否したため、貿易断絶をチラつかせられてはいますが、筋を通したことで戦争加担の道を閉ざした。自主憲法制定や自主独立を掲げる自民党のトップは米国に対して何も言えないのか。ちゃんちゃらおかしい」

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    やはり浮上した高市首相「9月退陣」シナリオ…支持率急落も反転攻勢のネタなく、不安材料ばかり目白押し

  2. 2

    高市首相の大誤算…30代女性の支持率ピークから40P減で「嫌われサナエは女性の敵」いよいよ鮮明

  3. 3

    来春の統一地方選の争点は「皇室典範」再改正で決まり 高市内閣支持率急落で野党にも一筋の光明

  4. 4

    「サナエトークン」の闇…集中審議で高市首相秘書の「陳述書」に矛盾発覚、疑惑さらに深まる

  5. 5

    内閣改造へ維新がポスト要求…大阪都構想に前のめり「馬場総務相」爆誕に自民が手ぐすね引く理由

  1. 6

    読売新聞の世論調査「皇室典範再び改正 愛子天皇を認めろ」に85%賛成の衝撃結果

  2. 7

    「将来の愛子天皇を認めろ」高市政権vs読売新聞でバトル激化! 皇室典範「再び改定」に世論の85%が味方

  3. 8

    これぞ維新クオリティー!「副首都法」成立直後に「同日選強行」断言…吉村代表が重ねた約束反故とデタラメ

  4. 9

    一番驚いているのは自民に入れた有権者 「数の力」をなぜ、こんなバカげたことばかりに使うのか

  5. 10

    高市首相「私生活の切り売り」どこまで? 多忙アピール癖に歴史あり

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2026夏の甲子園「優勝校はココだ!」 本紙と専門家が徹底予想、“対抗”含む5校を紹介

  2. 2

    やはり浮上した高市首相「9月退陣」シナリオ…支持率急落も反転攻勢のネタなく、不安材料ばかり目白押し

  3. 3

    (1)「警備員」って、こんなことまでやるんだっけ?

  4. 4

    高市首相の大誤算…30代女性の支持率ピークから40P減で「嫌われサナエは女性の敵」いよいよ鮮明

  5. 5

    趣里が裏切り不倫報道の夫・三山凌輝に三くだり半を突きつける“Xデー”…伊藤蘭と水谷豊もついに離婚要求か

  1. 6

    『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』「5人目」の見事なギターに出し抜かれたジョージの悲哀

  2. 7

    副首都法案賛成「チームみらい」に野党カンカン! 修正協議で“デジタル活用”の一言になびくモロさ

  3. 8

    “DAIGOの妻”となった北川景子が「家売るオンナ」で本格復帰

  4. 9

    ウッチャン、くりぃむしちゅー、森高千里、高良健吾…熊本県の高いスター輩出率、郷土愛と復興への連帯

  5. 10

    川口春奈&板倉滉もそう? なぜ格差婚はつまづき、同格婚は続くのか