(1)エンゲル係数はついに30%超え…加速する「食卓の劣化」
高市首相は2月20日の施政方針演説で、「健康寿命の延伸を図ることで、皆が元気に活躍し、社会保障制度を含めた社会の支え手となっていただけるようにします」と述べました。より長く、働いて働いて税金や社会保険料を払い続けろ、というわけです。しかし高市政権下で、本当に健康寿命が延びるでしょうか。「食と健康」「混合診療」の2つの視点から考えてみましょう。
まず「食と健康」です。食料品の値上げラッシュが続いています。大企業を中心に賃金が上がっているものの、それを上回る値上げが続けば、われわれの食生活は貧弱なものとなり、長い目で見れば健康寿命の短縮にもつながりかねません。
実際、統計を見ても事態の深刻さがうかがわれます。政府が毎月行う家計調査によれば、日本人のエンゲル係数(消費支出に占める食費の割合)が上昇の一途をたどっているのです。2012年に25%台だった2人以上世帯の通年係数は、13年以降上昇に転じ、25年には28.6%へ。同年12月単体では生活に余裕がないことを示す30%を超えました(東京都区部32.7%)。


















