著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

中南米の強豪は国を挙げてWBCに熱狂 ドミニカ、ベネズエラを支える野球ナショナリズム

公開日: 更新日:

 今回のWBCで圧倒的な存在感を見せているのはドミニカ共和国とベネズエラの野球ナショナリズムだ。

 ドミニカは人口が東京都とほぼ同じ規模の発展途上国で、「野球を食べて呼吸している」と言われるほど、野球が国民の間に広く深く浸透している。毎年、100人以上のメジャーリーガーを擁しているため、野球は4億ドル(約640億円)の経済効果を生み出す基幹産業の一つになっている。

 ドミニカの野球ナショナリズムに火が付くきっかけになったのは、2013年の第3回大会制覇だった。スポーツの主要国際大会で一度も入賞経験がなかったドミニカ国民はWBC制覇に熱狂したが、次の第4回大会では、前回同様ドミニカ野球界のドンであるトニー・ペーニャを監督に据えて臨んだものの2次ラウンドで敗退。23年の第5回大会ではマイナーリーグの監督として実績があるロドニー・リナレスを監督に据えて大会に臨むも、予選プールで敗退した。

 今回の第6回大会の監督には国民の誰もが納得する大物を監督に据える必要に迫られ、国民的英雄アルバート・プホルスが監督に就任。プホルスは参謀役のベンチコーチに兄貴分である通算2142安打のプラシド・ポランコ(タイガース他)を据え、投手コーチや打撃コーチには、知名度はないが、指導力に定評がある実務家を配した。そのため「プホルス指導部」は風通しのいい機能的なものになった。それが功を奏し、ドミニカはこれまでのような取りこぼしがなく、順当に準決勝に勝ち上がった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 2

    黒川紀章設計「戦没者慰霊塔」も丹下健三設計「香川県立体育館」も解体…財政難で維持できなくなった名建築

  3. 3

    石原プロ「炊き出しの流儀」 被災地一番乗りがエラいわけではない

  4. 4

    支持率急落の高市政権がV字回復画策 内閣改造でクビ切り不可避な“ポンコツ”5大臣の名前

  5. 5

    「VIVANT」1強ムードの陰で…蒼井優「Tシャツが乾くまで」が呼び覚ます"連ドラ本来の快感"

  1. 6

    横浜流星「BL作品興味なし」発言に滲むプロ意識 「べらぼう」後初の民放連ドラ主演で注目

  2. 7

    2026夏の甲子園「優勝校はココだ!」 本紙と専門家が徹底予想、“対抗”含む5校を紹介

  3. 8

    有名アナウンサーの現地取材や、報道ヘリコプターによる空撮に賛否がありますが、震災中継のあり方をどう思いますか?

  4. 9

    毒ヘビに噛まれた妻を救った夫の機転が米国で話題

  5. 10

    「愛子天皇」潰しは賛成で、消費税減税はなぜ反対? 玉木国民民主の「公約違反」がネットで袋叩き