(12)父の一筆を認めた書状をふところへ
〈四〉
小河内村から小島城下へつづく川沿いの道には狗尾草や忍草が群れていた。酒瓶神社へ詣でたときは青々としていた薄も今は腰の高さほどになり、黄褐色の花穂をつけて、もの寂びた姿を見せている。
由衣はガラガラと荷車を曳いていた。弥吉が後ろから押している。小ぶりの荷車で…
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