本橋信宏
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本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

発端は一本のAV…芸能界を震撼させた田原俊彦との大騒動

公開日: 更新日:

 1988年に村西とおるが起こした芸能界を震撼させたあの騒動を、野田義治が回想する。

「村西のとっつぁん、まずいことやってるなあって思った。話題にはなるけど」

 戦後芸能界最大のスキャンダルと言われた騒動は、村西とおるが撮った一本のAVから始まった。村西とおる本人が証言する。

「おれが当時日本テレビ系『11PM』のレギュラーに出てたんだよ。“監督、今度どんな作品ですか?”って聞かれたから、『ありがとうトシちゃん』だよって言ったら、“あー、面白いですね”ってウケたのがテレビにバーンと出たわけ。その女優はトシちゃんと肉体関係があるって子でさ。それを言ったら、大騒動になったわけよ。次の週にスタジオに行ったら、そのディレクターたちの姿が見えないんだね。“監督も今週でけっこうです”って話になっちゃったわけ。聞いたら日本テレビの副社長のところに、ジャニーズ事務所のメリー喜多川からクレームが来てたんだって。それでディレクター2人がクビになっちゃったわけ。これは許せないなと思ったよ。弔い合戦しなきゃいけないなっていうことで、今度は週刊ポストがそれを書いたわけ。“面白いですね監督、いきさつを聞かせてください”と。そしたら今度はポストに、あのメリーとジュリー母娘がやって来て、こんなこと書きやがってとなった。トシちゃん本人も、こんな子、知らないみたいなこと言うんだよ。小学館の重役室だか会議室だかに抗議に来たもんだから、小学館側から“先方、ジャニーズが引かないんです。困ったことになってます”とおれに言うんだね。『小学一年生』とか『二年生』とか学年誌があるでしょ。あれにジャニーズのタレント使ってるから、そっちから突き上げが来ちゃって、ポストとしても困ってて、この子の話が事実かどうか対面してもらえませんかというわけ。いいよってことになって、おれは彼女を連れて小学館に行ったわけですよ。あっちはメリーと娘のジュリー、事務所のスタッフ、田原俊彦の4人が来たよ。それで面談して、横に小学館の出版部長とか編集局長とかいるのよ。その前で、やった、いややってないって天下の大出版社で言い合うんだよ(笑い)。おれはそんなことどうでもいいだろうと思って、“田原くんね、君も男だし、この社長連中のいる前で君はね、ともかくやりましたとは言えないだろうけども、言えないけれども、黙ってたらいいんじゃないのか”って言ったんだ」

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