著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。2019年、「全裸監督」(太田出版/新潮文庫)が、山田孝之主演でNetflixで映像化配信され大きな話題に。最新刊に「花街アンダーグラウンド」(駒草出版)などがある。

NHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」はガス抜きか

公開日: 更新日:

 番組では暴露本のひとつ、初代ジャニーズ中谷良著「ジャニーズの逆襲」(データハウス・1989年刊)を取り上げている。1967年、ジャニー喜多川元社長からの性加害について初代ジャニーズが裁判で証言するはずだったが、土壇場になって中谷氏をはじめメンバーが否定したために、性加害問題はうやむやになってしまった。

 同書で中谷氏は「事前に答弁の言葉は決められていました。今だからこそ言える、いや、言わなくてはならない。私は裁判で嘘の証言をしてしまいました」と発言している。

 現在、被害者に対して、謝罪と補償がおこなわれている。3年前に死亡している中谷氏の場合は、姉が亡き弟に代わって旧ジャニーズ側と接触したが、電話に出てきた補償本部長の対応があまりにもお粗末だった。

「僕その時期のことは知らないので、そこで謝罪はないと言われたら」

「何で東山が(謝罪を)しなきゃいけないのか僕、わからないんですよ」

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