旧ジャニーズの度し難い不誠実…「法を超えた補償」は大ウソ、記者会見すら開かず

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 ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による連続性加害問題で、被害補償にあたるスマイルアップ社の強硬姿勢が批判されている。被害者による「当事者の会」元副代表、石丸志門氏との第3回調停が8日に行われ、石丸氏が1800万円との提示額に不服を申し立てたことに対して、200万円アップの2000万円の補償額を提示。算定額について「合理的な説明ができるかは分からない」と答えたそうで、石丸氏は「双方の提示額の乖離が大きいので、折衷案を私から提示したのですが、スマイルアップは救済委員会がこの折衷案をのめなければ調停を取り下げると言ってきました」とし、こう言っている。

「ただでさえ日本の補償額は欧米とは比べものにならないくらい低い。その日本でも最高裁が男性からの性加害を認めた判例では4000万円の支払い命令が出ているのに、それよりも少ないのはおかしいんじゃないですか。昨年の記者会見で『法を超えた補償をする』と東山社長が宣言したのは、何だったのでしょう」

 ジャニー喜多川氏による「鬼畜の所業」(東山社長)で、石丸氏は10代の頃、3年間に約50回ものおぞましい性行為を受けた。そのトラウマ(心的外傷)は今も癒えず、うつや、睡眠薬を常用しても満足に眠れない日々を送っている。この問題を取材する記者団からは「テレビに旧ジャニタレの起用再開の動きをみて、もう性加害問題は決着済みで、逃げ切ったとスマイル社が考えている証左ではないか」という声があがるのも当然だろう。

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