重盛さと美も小島慶子も…「モノ言うべき時代」到来 「言わなきゃ叩かれ放題」ネット無法荒廃の殺伐

公開日: 更新日:

 フジテレビ騒動では、局アナたちがスポンサーやタレントの「接待要員」として使われているとの風評が流れている。これに対して、元TBSアナでエッセイスト小島慶子さん(52)は「そもそも放送業界は人権意識が低い」として、1日放送のTBS系「報道特集」で女性アナウンサーやスタッフを「お飾り」のように扱う体質が業界全体にあるとしこう訴えた。

「こうした女性の扱いが様々な被害を生む温床になっている。ハラスメント被害に遭っても声を上げられなかったり、仕事はこういうものだって自分に言い聞かせて、心身を本当に痛めつけられながら働いてきた人がたくさんいる」

 そして「若く、見た目の整った女性しか画面に映す価値はないという非常に強固なこの業界の思い込みをすぐに捨ててほしい」と続けた。

 昨年はジャニーズ事務所による未曾有の連続性加害事件が世界にも伝わり、日本とりわけ芸能界の「闇」が問題視された。ジャニー喜多川氏の蛮行を知りながらジャニーズ事務所に忖度し、見て見ぬふりをしたメディアは、検証企画を打ち出し反省と出直しの姿勢を見せてはいた。しかしその被害者への補償問題も報道ラッシュは影を潜め、被害者たちが誹謗中傷対策をめぐる法改正を3日総務省に求めたが、報道すらされなかった。モノ言う流れの背景に、殺伐とした日本社会、人権軽視がはびこる荒廃ぶりが広がっている。

  ◇  ◇  ◇

 この間もネット上では真偽を見極めるのが難しいニュースが飛び交っている。関連記事【あわせて読む】【もっと読む】もあわせてご覧ください。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」