「元気印」とは別の能力が…体育会系新人に求められるもの
ここ数年、企業の採用担当者の間で、大学の運動部出身の学生が見直されている。それは、彼らの多くが、目標に向かって逆算して計画的に行動する訓練に慣れているからだという。
20年余りのサラリーマン経験がある現代社会総合研究所理事長の松野弘氏がこう言う。
「運動部出身の学生は、1年後や2年後など大きな大会に向け自分で目標を立て、そのためにいま何をすればいいかを自覚してトレーニングを積み、練習に励みます。それをできる人が記録を伸ばし、チームの勝利に貢献するのです。学生時代から戦略的にモノを考え、実行に移しているという意味では、ビジネスの世界に通じる部分があると思います」
ラグビー日本代表の福岡堅樹選手は、W杯ベスト8進出を決めた直後、こう喜びを表現した。「この時のため、全ての時間を犠牲にしてきた。この勝利のために頑張ってきた」