<山形編>出荷量全国シェア78%を誇る「さくらんぼ王国」

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 NHKの「連続テレビ小説」のなかで、歴代最高の平均視聴率52・6%を記録した「おしん」(原作、脚本・橋田寿賀子)。最高視聴率は62・9%を記録した。アジア各国をはじめ、世界68カ国・地域で放送され、世界で最もヒットした日本のテレビドラマといわれている。その舞台となったのが山形県だ。

 貧しい農家に生まれ、7歳の春にでっち奉公に出される少女おしん。娘を両親が見送る最上川の川下りのシーンは、ドラマの代表的場面だ。山形が日本一のドラマを生み出したと言ってもいいだろう。 

 9人家族だった「おしん」の家ほどではないだろうが、山形県には大家族が多い。2015年の国勢調査によると、山形県の3世代同居率は17・8%で堂々の日本一。全国平均は5・7%。最低は東京都の1・8%だから、山形県の10分の1である。

 山形の特産物といえば、さくらんぼ。県の木にもなっている。出荷量は年間1万2700トン(18年果樹生産出荷統計=農水省)。全国シェアはなんと78%にもなる。まさに「さくらんぼ王国」である。山形県で栽培が始まったのは明治初期。味、人気ともにナンバーワンの「佐藤錦」は、東根市の篤農家・佐藤栄助氏(1867~1950年)が、1912年から16年間の試行錯誤を経て、28年に世に送り出した最高品種だ。県内の観光果樹園には年間約50万人が訪れている。

「為せば成る 為さねば成らぬ何事も……」の名言で知られる上杉鷹山は江戸時代の米沢藩主。破産状態だった米沢藩の藩政改革を成し遂げた名君で、J・F・ケネディ元米大統領が、尊敬する日本の政治家を聞かれて鷹山の名を挙げたという逸話が残るほどだ。歴史上、日本を代表する政治家のひとりだろう。米沢市の郊外には、小野小町が病を癒やしたといわれる小野川温泉がある。源泉で作る「ラジウム卵」と米沢牛のすき焼きがうまかった。米沢駅のホームには米沢牛の立派な像がある。

 意外な日本一は、外食の中華そば支出額。総務省の家計調査(2016~18年平均)によると、1世帯当たりの年間支出額は1万6391円(山形市)で、全国平均6231円を1万円以上も上回る。ラーメン好きが多い土地柄なのだ。地元テレビ局は「やまがたラーメン道GP」という企画を実施。プロと県民が選んだオススメ店ベスト10を発表している。

 イチ押しのふるさと納税返礼品はもちろん米沢牛。米沢牛チャンピオン牛を多数輩出する名産地、長井市の「米沢牛すき焼き・しゃぶしゃぶ用」は最高級A5ランクで味、香り、軟らかさのバランスがよく繊細な香りと甘味、肉のうま味が口いっぱいに広がる一品だ。もうひとつも長井市から「<特別栽培米>つや姫&雪若丸&ミルキークイーン(5キロ×3種)」。山形県を代表する銘柄「つや姫」、際立つ白さと雪のような艶が特徴の「雪若丸」、もち米に近い粘りと乳白色に見えることからその名が付いた「ミルキークイーン」。すべて長井市の水源となる清流「野川」の水100%で栽培した「野川清流米」だ。水、土、気候、安心安全な減農薬とすべてにこだわった極上のお米を堪能したい。

(ジャーナリスト・山田稔)

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