阪神・佐藤輝明ポジションたらい回しの凶兆…藤川監督は方針一転? 外野固定示唆の矢先に三塁起用
神宮球場の虎ファンから大歓声が起きた。29日のヤクルト戦で阪神の佐藤輝明(26)が5月24日以来、約1カ月ぶりに三塁起用されたからだ。
このところ右翼で起用され、右翼が定位置だった森下翔太(24)が左翼に入っていた。この日は佐藤輝の本職復帰に合わせ、森下が右翼、そして31試合ぶりに前川右京(22)が左翼でスタメン出場。試合は佐藤輝、森下にアベック本塁打が飛び出すと、先発の伊藤将司(29)が2安打完封で快勝、首位固めに成功した。
かねてSNSや掲示板サイトでは佐藤輝の三塁復帰を望む声が少なくなかった。阪神ファンにとって「4番・三塁」は長年、ミスタータイガースである掛布雅之と同義だった。その掛布と同じ左打ちの長距離砲であり、特にオールドファンは佐藤輝が4番を打ち、三塁を守ることにロマンを追い求めていたのは確かだ。
待望の三塁復帰を果たしたうえ、リーグ最速の20号を放ったのだから、ファンが大喜びするのも無理はない。
一方、藤川球児監督(44)は交流戦終了後のインターバルに、リーグ戦再開後も佐藤輝を右翼、森下を左翼で使い続ける考えを示していた。守備位置のシャッフルに関しては、「それが必要となれば、そうするかもしれないが、ゲームのギリギリまで分からない。今日は考えないです。なぜなら試合がないから」と、否定こそしなかったものの、佐藤輝の右翼起用には懐疑的な声が少なくなかったのも事実だ。