日本ハム達孝太にメジャースカウトも待ちきれない?「ダル、シャーザー、バウアーのハイブリッド」
ベルーナドームの蒸し暑さにも負けず、西武打線を圧倒した。
日本ハムの達孝太(21)が29日の西武戦で、9回1失点8奪三振、プロ初となる完投勝利を挙げた。もっか5勝無敗、防御率は驚異の0.64だ。これまで6試合に投げ、その全てでクオリティースタートを達成しており、2点以上取られたことはない。
ヒーローインタビューでは2点止まりだった打線に、「もうちょっと点が欲しかった」と、ジョークをかます余裕も。規格外の21歳だが、それもそのはず、視野にあるのはメジャーだ。
天理高から2021年ドラフト1位で入団。当時からメジャーへの思いを隠すことなく、求めているものは「ダルビッシュ(現パドレス)のボールを操る力、シャーザー(現ブルージェイズ)の力感のないフォーム、バウアー(現DeNA)の野球オタクの部分」と話していたほど。さらに「日本の野球は見ていない。対戦したい打者? いません」とまで、言ってのけていた。
「23年に右肩を痛めたこともあり、昨季終盤にプロ初勝利を達成し、今季が本格デビュー。194センチと上背があり、直球はMAX156キロ。それでいて『えいや!』と投げるタイプではないので、制球力にも優れており、奪三振能力も高い。10日の試合では序盤、無失点にもかかわらず『このままでは打たれると思ったから、途中で修正した』と話していたほど。ダル、シャーザー、バウアーのハイブリッドというのも、あながち大口ではありませんよ」(球団OB)