マネーは米国から欧州へ…プレミアムブランドの成長力に託す

公開日: 更新日:

 投資マネーが米から逃避しているといわれる中で、注目を集めているのが欧州のプレミアムブランドだ。仏エルメスは米国市場ですべての商品カテゴリーで値上げに踏み切り、トランプ関税の影響を相殺する動きを見せている。ピクテジャパンによると、「プレミアムブランド企業には、強力な価格決定力があり、関税コストを消費者に転嫁することは比較的容易」という。

 直近では中国の需要低迷などの影響を受けているが、長期で見ればプレミアムブランドは比較的安定的に成長している。実際にエルメスの株価は2020年初めから現在までの5年強で約207%上昇。同じ期間にS&P500の上昇率が約100%であることを考えると、かなり好成績といえる。

 日本の富裕層もプレミアムブランドを支えているようだ。特に35歳以下の新富裕層の消費が活発だという。ラグジュアリーカードによる「2024年の新富裕層の消費動向調査」によると、「エルメス パリ店」でのラグジュアリーカード取扱高が前年比で約1331%に急増したという。同様に時計の「ロレックス」の店舗取扱高も同約531%に増加した。富裕層の消費は物価高とは無縁のようだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  2. 2

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  3. 3

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  4. 4

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 5

    ソフトB風間球打にはイップス疑惑…昨季のプロ野球“女性スキャンダル三羽ガラス”の現在地

  1. 6

    高市総裁は就任早々から人事で大混乱…女性応援団たちに“麻市内閣”ポストの目はあるのか?

  2. 7

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 10

    くも膜下出血で早逝「ブラックモンブラン」41歳副社長の夫が遺してくれたもの…妻で竹下製菓社長が告白