2025年は転換期「経典にも“未来予言”が…」三木大雲住職が読み解く「地震」と「食糧難」
■八百年周期が示す“今年”というタイミング
「7月に大災害が起きる」--。たつき諒氏の漫画に記されていた夢日記を発端として、2025年は災害危機に注目が集まっているが、実は経典にも“未来予言”は綴られているのだという。「お経には、宇宙の始まりから現代、そして未来に起こる出来事までが説かれています」というのは、怪談説法で知られる『お経から読み解く未来予言 仏教コード』(Gakken)の著者、蓮久寺38代目住職の三木大雲氏だ。
本書では、三木住職が『法華経』をはじめ、経典を読み解いて未来に起こる危機を解説している。改めて、これから来る災害について聞いた。
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私たちが生きる現代は、今から800~900年前に始まった「末法時代」と呼ばれています。この末法時代には、「三災七難」という災いが起こると書かれています。
経典の中には地震を表す教えもあります。たとえば、「六反振動娑婆世界(ろっぺんしんどうしゃばせかい)」という表現があって、世界が六方向に揺れる、つまり「地震の発生」と解釈できます。しかしこの揺れは必ずしも悪い前兆とは限りません。お釈迦様が法を説かれる前にも大地が揺れたとされており、よい変化の前触れであることもあるのです。六変振動娑婆世界がいつ起きるということは記述がありませんが、仮に大きな地震があったとしたら、その後世界的に好転するとも考えられます。