大岡玲
著者のコラム一覧
大岡玲作家

1958年生まれ、東京外大卒。「黄昏のストーム・シーディング」で三島由紀夫賞。「表層生活」で芥川賞。小説執筆の他に書評、美術評論、ワインエッセーなど幅広い分野で活躍。「本に訊け!」「男の読書術」「新編 ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ」などの著作がある。東京経済大教授。

【カムイの風】砂澤ビッキの評伝は大陸を横断する文化史

公開日: 更新日:

 前回の稿で、アメリカの先住民を「はるか古代に海を渡ってかの地にたどりついた」人々、と私は記した。これは、ユーラシア大陸からベーリング海峡を渡って来た、と単純に思って書いたのだが、考えたら多くのモンゴロイドが北米に渡った最終氷期の終わり頃は、海は後退していて海峡は地峡だった。とい…

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