能力アピールも資格取得もムダ! 元公務員でも難しい「男性シニアの再就職」を突破できるのは「謙虚な人」という“無慈悲な実情”
【第4回・後編】再就職で「全敗」した元県庁職員Dさんの場合
「人生100年時代のロールモデルがいない」――退職後のサラリーマンが迷走している。キャリア、居場所はリセットされ、年金不安時代は資産形成も「自己責任」。「人手不足」の号令の下、今日もシニアは働き続ける。『副業おじさん』『過労シニア』のルポライター・若月澪子が、奮闘し続ける令和シニアの素顔を追う。
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■労働市場では「周辺労働者」に転落するシニア男性
労働社会において「60歳を過ぎた男性」は、経営や意思決定の中枢にいない限り「周辺労働者」というカテゴリーに入る。周辺労働とは、配達や送迎ドライバー、清掃や倉庫作業、コールセンターや介護などの仕事だ。
周辺労働には社会を支えるために必要な「エッセンシャルワーク」が含まれているが、いずれも低賃金で、家計を支えるために十分な収入が得られない副業的な仕事も多い。
周辺労働はスキルを持たない人、女性、さらには外国人労働者が担っている。そしてシニアになると、たとえ元ホワイトカラーの男性でも、こうした仕事しかあてがわれない。
お金があっても働きたいというシニアは多い。特に仕事に明け暮れてきた人ほど、仕事しか社会との接点が持てない。彼らはシニアになった時、社会のメインストリームから外れ、「周辺労働」へと押し出されていくのである。
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