「マッチングアプリ婚」が急増、いまや約2割に…30代前半以下に“抵抗”が少ないワケ
2020年以降、マッチングアプリで出会い、結婚するカップルが急増しているという。
15~19年に6.6%だった割合が、20年以降は平均で18.8%に(明治安田生命発表「いい夫婦の日」に関するアンケート調査から)。
コロナ禍でリアルな出会いの減少が大きな要因なのは容易に想像がつく。だが、コロナはきっかけにすぎないという声も。ITジャーナリストの井上トシユキ氏はこう言う。
「以前からネット掲示板などではアニメ、声優に関する同好の士が集い、オフ会が盛んに行われてきました。関心のあるトピックやキーワードで知らない人同士を結びつけるマッチングはネット特性の一つです。恋愛だけでなく、メーカーが部品を調達する際の取引などでも主流になりつつあります」
30代前半以下のデジタルネイティブは特に、ネットでの出会いに抵抗が少ないという。
■職場婚はウザい?
「直接会うことで相手の表情など非言語面を重視する傾向が強い中高年の場合、詐欺が横行する怪しいネットの世界より、職場や学校での出会い、友人の紹介への信頼感が高い。一方、若い世代の中には、職場などの限られた環境で物事が完結することを煩わしく思う人も少なくありません」(井上氏)