“高市の乱”早くも腰砕け…岸田増税に反旗で存在感アピールも不発、党内は視線冷ややか
“高市の乱”が早くも腰砕けだ。
8日の政府与党政策懇談会で防衛増税を表明した岸田首相に対し、高市経済安保相がツイッターで〈私も西村経済産業大臣も呼ばれませんでした〉〈反論の場も無いのか>と猛反発。<賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解出来ません〉と反旗を翻し、「閣内不一致か」と騒がれていた件だ。
12日は記者団に対し、「一定の覚悟を持って申し上げている」と威勢よくタンカを切ってみせた高市氏だが、13日の閣議後会見ではすっかりトーンダウン。「防衛力の抜本的強化には安定財源が必要との認識は、私と総理で違っていない」と言い出し、「見解が違うのは(財源検討の)タイミング」と釈明した。
「閣僚の任命権は総理にあるので、罷免をされるのであれば、それはそれで仕方がない」とも言っていたが、「閣議決定に反したわけではなく、今は決定前に自由に議論できる段階」と予防線を張り、決定には従うことを示唆していた。
高市氏によれば、12日夜に公邸で開かれた閣僚懇親会で岸田首相と約10分間、「率直に会話ができた」という。わずか10分で懐柔されるとは、ずいぶんヤワな覚悟だった。安易な増税に反対という点で高市氏と立場を同じくする積極財政派の若手議員は、こう解説する。