電気料金までいよいよ値上げ…効果的な「節電ポイント7つ」節約アドバイザーが徹底解説
大手電力会社の値上げがいよいよ始まった。最大は北陸電力の約39%アップで、標準世帯(月400キロワット時)の支払額は1万1155円から1万5879円へ約5000円も多くなる。東京電力も15%の値上げで約2000円の負担増。そこで節約アドバイザーの丸山晴美氏に「この夏の節電対策」を聞いた。
◇ ◇ ◇
電力会社によって家庭の支払額は2割から4割増えることになる。8月までは価格激変緩和対策の補助金が出ているが(9月は半分)、その分がほぼ相殺される。
「東京電力の電気料金はこの1年で1.4倍ほどアップしていましたが、6月から再度の値上げとなります。ですから、今年の夏はもう一段の節電が必要。特にエアコンは家庭における1日の電力消費の約4割を占めますので、1部屋1台のエアコン使用をやめ、家族が1つの部屋で過ごす『クールシェア』が有効です」
資源エネルギー庁によると、在宅世帯の夏の日中(14時)は平均で約1200ワットの電力を消費しており、そのうちエアコンが半分ほど。仮に350ワットのエアコンを2台から1台に減らした場合、30%の節電効果がある。 ちなみに、電気料金は1時間あたりの消費電力(kw=キロワット)×使用時間(時間)×電気料金単価(円)で計算される。例えば、1200ワットのドライヤーを10分使用すると、1200ワットの6分の1(10分)で200ワット時(0.2キロワット時)が消費電力量となる。
現在、1キロワット時あたりの電気代は31円(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安)なので、0.2(キロワット時)×31(円)で6.2円。つまり、家族の誰かが10分間ドライヤーをかけると、この金額が電気代に加算されるわけだ。同様に100ワットの電球を1時間(0.1キロワット時)消し忘れると、電気代は3.1円。もし24時間つけっぱなしなら74.4円、旅行中に7日間消し忘れていくと520.8円のムダになる。
その資源エネルギー庁の資料などを基に、丸山氏に「効果的な節電」の方法を教えてもらった。