(10)高齢者は「わからない・教えて・ごめんなさい」を忘れない

公開日: 更新日:

「高齢者が“こだわり”に縛られるのは、“心が硬い”ということなんじゃないかって前回話しましたけれど、“心が硬い”っていわれても、わかりにくいかもしれませんね。一般的な言い方をすれば、心の柔軟性が失われているってことかな。柔軟性がなくなると、新しいことへの関心とか、トライしてみようという意欲も衰えてくる。別に新しいことなんかはじめなくても、『これまで通りで困らない』って考えてしまう。たしかに困らないかもしれないけれど、これじゃ生きていても、ちょっとつまらないですよね。残された時間はそんなにないんだから……」

 エンターテイナーとして、自身の年齢に応じて、クラシックバレエ、ジャズダンス、タップダンスといったさまざまなジャンルのダンスに挑戦しつづけてきた中尾さん。そればかりか、水泳、ジムや公園でのエクササイズはもちろん、水彩画、フラワーアレンジメント、俳句、書道と、意欲的なトライの連続だ。

「自分の心のアンテナがビビッと反応したら、基本的にはまずトライしてみることですよ。やれるかどうかなんて考えていたってしょうがないし、第一やってみなきゃわからない。なんだってそうでしょ。これまでの経験値じゃ測れないことやわからないことはたくさんある。心が動いても、とても無理とか、自信がないなんて考えて、自分の興味とか能力を“ここまで”って見限ってしまったら、そこでおしまいでしょ。自分の可能性を信じてあげなくちゃ」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”